婪 妃
ランフェイ
基本プロフィール
今回の事件(吸精公主)の直接の原因となっている妖魔。高貴で美しい外見とは裏腹に、性格は残忍で冷酷。 无(ウー)をも腐食させる恐ろしい病魔(ウイルス)を自ら開発し、藤井八雲に植えつけることに成功した。 表向きはベナレスの配下として行動しているが、何か裏がありそうである……
婪妃(ランフェイ)の外見・デザイン
中華風の豪華な公主(お姫様)スタイル。高く結い上げた黒髪に、左右に赤い装飾が付いた冠(ティアラ状)をかぶり、 広い袖の上着と白ベースの長いスカートをまとう。裾には薔薇の装飾が施された、一見すると上品で高貴な女性の姿。 その美しさと内面のギャップが、「野心を隠す謎の妖魔」というキャッチコピーを体現している。
婪妃(ランフェイ)の能力・攻撃方法
遠距離 氷の妖術「西方的妖霊力白虎舞(シャファンディヤオリンリ・パイフーウー)」
頭部の冠の左右に付いた赤い装飾部分からエネルギーを集束し、細い針状の弾を連続射出する。 白く光る尾を引いて飛ぶため一見「光弾」に見えるが、被弾すると体が凍りつく氷属性の攻撃で、 八雲も作中でこれを「氷の妖術」と呼んでいる。 正式名称は「西方的妖霊力(シャファンディヤオリンリ) 白虎舞(パイフーウー)」で、 ゲーム中は字幕表示されないため聞き取りでしか分からないが、公式ガイドブックにその名が記載されている。 細く速く数が多いタイプで、かすりヒットによるダメージ蓄積・凍結と牽制を兼ねた遠距離攻撃。 発射源は耳飾りのように見えることもあるが、正確には冠の装飾パーツである。 なお「白虎舞」は西方の守護獣・白虎に由来すると考えられ、後述の雷の妖術「東方的妖霊力 竜吠撃」と方角・霊獣で対になっている。
遠距離 雷の妖術「東方的妖霊力竜吠撃(トンファンディヤオリンリ・ロンフェイジ)」
婪妃の周囲に複数の銀色の玉を浮遊させて帯電させ、玉と玉の間を稲妻が走り、前方へ放たれる雷の妖術。 正式名称は「東方的妖霊力(トンファンディヤオリンリ) 竜吠撃(ロンフェイジ)」で、 氷の妖術と同じく字幕表示されないが、公式ガイドブックにその名が記載されている。 点在する玉の間をうねりながら駆ける稲妻が竜の胴のうねりを思わせることが、「竜吠撃」という名の由来と考えられる。 東方の守護獣・青龍に対応しており、西方の守護獣・白虎に由来する氷の妖術「白虎舞」と方角・霊獣で対をなす。 なお「雷」と表記されるが、八雲の防御獣魔・鏡蠱(チンクウ/光術を反射する対光術用の獣魔)で跳ね返せることから、 システム上は光属性として扱われていると考えられる。ただし鏡蠱でも完全には防ぎきれず、 術者が衝撃を受けることもあるとされ、竜吠撃の威力の高さがうかがえる。
防御・反撃 眼光による光牙(コアンヤァ)弾き返し
藤井八雲の主力獣魔・光牙(コアンヤァ)を放っても、ランフェイは眼光のみで発動エネルギーに干渉し、 八雲の掌側へフィードバックダメージとして逆流させる。「避ける」ではなく「弾き返す」という、 攻撃封じとダメージ反射を同時に行う高度な技。八雲の最大の切り札を無効化・逆用できる時点で、 純粋な戦闘能力として見てもかなり上位のクラスである。なお、この眼光による弾き返しはオープニングの演出シーンで見られるもので、ランフェイの設定上の格の高さを象徴する描写である。
機動力 高速移動・回避
光牙クラスの高速攻撃を余裕でかわせるほどの機動力を持ち、近接・中距離を素早く移動しながら 相手の死角を突くスタイルで戦う。純粋なスピードと反応速度だけでも、妖魔の中でも上位クラスと言える。なお、この回避は実際のバトルシーンでも頻繁に発生し、八雲が光牙を放っても高い確率でかわされる。攻略上プレイヤーが光牙を連発する必要があるのは、この回避性能の高さの裏返しでもある。
近接・拘束 袖の下からの触手による締め上げ
袖の内側から触手を伸ばし、相手の身体を絡め取って拘束・締め上げる。 これが「本命の一撃」であり、拘束後に无キラーウイルスを体内へ流し込む役割を担う。 オープニングでは八雲がこの触手に捕まりウイルスを植えつけられたが、 八雲は即座に掌から土爪(トォチャオ)の爪部分だけを召喚して触手を切断し脱出した。
ゲームのバトルシステム上はプレイヤーが光牙を連発することで婪妃を攻略できる。 しかし演出・設定面では、婪妃が眼光のみで光牙を弾き返す描写が存在する。 これは「ゲームの戦闘バランス」と「キャラの設定上の格」が別レイヤーであることを示しており、 両者を混同すると婪妃の本来の強さを見誤ることになる。
ランフェイが自ら開発した、无の根幹システム「自己再生・自己不変」を侵食・無効化する恐ろしいウイルス。 通常の攻撃では絶対に殺せない不死身の護衛戦士・无に対し、その不死性そのものをシステムレベルで壊す特効能力。 触手で拘束してウイルスを流し込まれると、額の「无」の赤い文字が黒く変色し、 不死性が段階的に弱体化していくことで可視化される。 ウイルスを植えつけたあとはすぐ止めを刺さず、しばらく姿を消して八雲の状態変化を観察する行動パターンから、 八雲はウイルスのデータ取りのための実験台として意図的に利用されていたと考えられる。 なお、どちらのルートでも婪妃を倒すと八雲の額の「无」の文字は黒から赤へと戻り、再生能力も回復する。 これはウイルスの発生源である婪妃を断つことで无キラーウイルスが消滅したことを示しており、 文字の色(赤=正常/黒=感染)が八雲の状態をそのまま可視化していることがわかる。
真の目的と裏の野心
ランフェイの一族はかつて三只眼(サンジャン)一族に滅ぼされており、その復讐が行動の根本的な動機である。 三只眼の王・鬼眼王(カイヤンワン)を頂点に据えると、その不死身の僕・ベナレスも最終的な排除対象となる。
本編には、ベナレスが婪妃のウイルスを察知する場面がある。ベナレスは 「无の肉体をも腐食させるという病魔(ウイルス)」 の存在を指摘し、「貴様、なかなかおもしろい物を作り出したようではないか」 と婪妃に告げる。これに対し婪妃は「何のことでございましょうか」「言われている意味がわかりませぬ」ととぼけ、 ベナレスの顔を直視できずにいた。
この一連のやり取りは、婪妃がウイルスの存在をベナレスに隠そうとしていたこと、 そしてベナレスがそれをすべて見抜いていたことを示している。 婪妃がここまで動揺し隠そうとするのは、そのウイルスがいずれベナレス自身に向けられるものだったからにほかならない。 ベナレスはその意図を察した上であえて泳がせ、最終的に「己の技量もわきまえぬ愚か者」と切り捨てたと読める。 このシーンは、婪妃の真の標的がベナレスを含む三只眼サイドにあったことを裏付ける、重要な作中描写である。
ルート別の最期
どちらのルートでも「三只眼サイドの力によって葬られる」という大枠は共通。 三只眼一族への復讐を誓った妖魔が、三只眼の力によって滅ぼされるという因果応報の結末。
| クリア順 | ランフェイの最期 |
|---|---|
| 台湾編 → 四川省編 | パールバティ(三只眼)の第三の眼からの光線で消し飛ばされる |
| 四川省編 → 台湾編 |
パールバティを苦しめたことで八雲の无としての力が覚醒し、覚醒した光牙(コアンヤァ)によって倒される。 「主(三只眼)に危害を加えると従者(无)がパワーアップする」という主従ペアの伸びしろまでは読み切れていなかった。 |
キャラクターとしての総評
「倒せるのに倒さない」という行動が実験台利用を示し、復讐という動機が背景に深みを与え、 三只眼サイドの力に葬られるという結末が因果応報として完結する。 登場時間は短いながらも、設定・役割・最期のすべてが噛み合った構成の上手いキャラクターである。
©高田裕三/講談社 週刊ヤングマガジン ©日本クリエイト
本記事はゲーム攻略本・プレイ記録・ファン考察をもとに作成したキャラクター解説です。

